「絹のような光沢、カシミアのような肌ざわり」。そんな言葉で形容される海島綿は、カリブ海のごく限られた地域でしか栽培できないコットンです。産出量が少なく、限られた人の手にしか渡らないこともあり「繊維の宝石」といわれています。 かつて英国王室では「綿製品はシーアイランドコットンで」というしきたりがありました。英国貴族の間で愛され、門外不出としていたため、貴族や紳士階級のステイタスシンボルとされてきました。
ほかのコットンと比べて繊維が圧倒的に長い海島綿は強く、丈夫でいてシルクのような自然で上品な光沢があります。また、カシミアのように、美しくソフトな風合いとなめらかな肌ざわりを持ち、油脂分はコットンのなかで、もっとも高いといわれています。独特のぬめり感が着心地にやさしさを与え、他のコットンにはない優雅さを醸し出しています。
しなやかで美しい海島綿は、虫害に弱いなど大変デリケートな性質を持ちます。大量の栽培は難しく、収穫量は世界の綿全体の約10万分の1という希少価値の高い素材です。
天然の風合いと優れた繊維の性質を最大限に生かすため、長い時間をかけてじっくりと育成されます。
最高の品位を損なわないために摘み取りは人の手で丹念に行います。そのため、収穫で繊維が傷むことがありません。綿花一俵を摘むのに5日間もの時間を要しています。
人の手を使って攪拌し、自然乾燥されます。
昔ながらのカイザー編み機でつくられる繊細な編地がエレガントな印象を与えます。横への伸縮がふっくらとソフトで、脇接ぎがないためごろつきがなく、着心地の良さとおしゃれ感を兼ね備えています。
素材の持つナチュラルな色や風合いを残し、漂白や染色は行っていません。フラットな縫製や外付けタグなど肌あたりの良さを追求。デリケートなお肌の方でも安心です。
軽くてあたたかなのは、繊維の中心が空洞になっているため。フィット感がよく、吸湿・放湿性に優れ、空気を含むことであたたかさを逃がしません。
海島綿に、保温性に優れた最高級エクストラスーパーファインウールを混紡。肌ざわりなめらかであたたかく、寒がりの方におすすめしたい一品です。